【新型コロナ】マルイのテナント各社への対応が素晴らしすぎて話題に。

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こんにちは。FABRIC TOKYOの森雄一郎です。

今日は、新型コロナウイルスで休業中の丸井さんのテナントへの対応が素晴らしいという話をしたいと思います。

先日、4月24日金曜日に丸井さんからプレスリリースがテナント各社に届いております。

タイトル:「新型コロナウイルスを乗り越えるためのパートナーシップ強化について」

「株式会社丸井は新型コロナウイルスという未曾有の危機を共に乗り越えるために、丸井およびモディ店舗に御出店いただいているお取引先様とのパートナーシップ強化策を実施いたします。

丸井グループでは全ての人が幸せを感じられるインクルーシブで豊かな社会の実現を目指し、お取引様と共に魅力ある店作りを進めて参りました。

しかし新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言に伴い突然の休業を余儀なくされ、共創パートナーであるお取引先様は極めて厳しい状況下に置かれています。

こうした状況を受けて当社は事業活動の指針である、共創理念に基づき以下の取り組みを行うことといたしました。

具体的な内容

1:お取引先様の休業期間中の家賃および共益費を全額免除

2:消化仕入れのお取引先様の最低保証売り上げを6ヶ月間撤廃。3月から8月期

3:ご希望に応じて敷金1、2ヵ月分を返却

4:ご希望に応じて5月から7月の支払いを6ヵ月猶予

これによりお取引先様とのパートナーシップをさらに強固なものとし、この難局を乗り越え、明るい未来を共に作って参ります。」

といったリリース内容が、テナント各社に配られております。

今、我々も外出自粛で自宅で作業したり、週末も基本的には外にあまり出ない生活をしているわけですが。やはり小売業界というのは百貨店さん、ショッピングセンターさんを中心に非常に、この難局をどう乗り超えるか各社議論しています。我々FABRIC TOKYOもです。

業界では「館」と呼ぶのですが、館さんの方々に政府から休業要請が出ていますので、館さんが閉まると同時に我々の入っているお店も休業にならざるを得ないというような形なのですが、ここの家賃と共益費をどうするんだという問題が小売業界は非常に議論されているところです。

厳しい言い方をすると、契約は契約なので、コロナの危機になったとしても契約条件で決まっている、家賃や最低保証金額という最低家賃のようなものがあるのですが。最低家賃を超えたところから売り上げに歩率を乗せるような変動家賃になっていくわけです。この最低家賃を100%払うという、最悪のシナリオというか、テナントとして入っている側からすると、休業に入っているにも関わらず家賃がかかってしまうので、かなり大打撃になってきます。

一方で、こういった条件で入居しているわけですから、出店条件になっている事を従わないといけないという条件でもあるともいえます。

これまでの緊急事態宣言から2週間半くらい経過して、ここの家賃の支払いどうなるんだという議論が常に毎日のように小売業界では議論されています。

そこで、今日の丸井さんのリリースです。

家賃と共益費を全額免除。ゼロですよね。家賃も共益費もお支払いいただかなくても結構ですと。

かつ、最低保証金額があるところも撤廃しますと。そして、だいたい敷金って数ヵ月分ある程度渡しておくわけですが、ここを1、2ヵ月分を返金しますということも言っているわけです。

4つ目は5月〜7月の支払いも6ヵ月間支払いの猶予を持ちますよという対応になっています。

当然、全館さん、ディベロッパーさんが同じような対応をする必要は無いのですが、丸井グループさんのビジョンの ” 全ての人が幸せを感じられるインクルーシブで豊かな社会を一緒に目指してテナントの我々と共に歩んで行くんだ ” というのを書いて、そして対応を発表しているというところに私もとても心が動かされました。

ぼくが経営しているFABRIC TOKYO社と丸井グループは非常に関係値も近くて、さまざまな協業や約1年前にご出資いただくような形で、当社の株主になっていただいているところから深い関係性が始まりです。店舗も現状7店舗をFABRIC TOKYOでは全国の丸井さんの館の中に入らせていただいている形になっているのと、実は丸井グループさんの方から応援という形で7名の社員さんが出向してきて店舗でコーディネーターとして活躍いただいています。

また、青井社長をはじめ、皆様に記者発表のところでご一緒させていただいたり、色々なPRの企画をご一緒させていただいたり、そういった関係値が近い会社になります。

ただ関係値が近いから出資をいただいているから、こういった今回の対応を素晴らしいということを私がここで語らせて頂いているわけではなくて、丸井グループさんの経営陣の皆さんをはじめ社員の皆さんと日々接する身としては本当に素晴らしい会社です。日頃から。

皆さんも人柄も素晴らしくて心優しい、そして元気な社員さんばかりでして、ミーティングをさせていただくたびに学びも多いですし、こちら側が元気にさせられるようなそんなパワーを持った皆さまです。

今回この発表をされていて皆様が頑張って、当然丸井グループもコロナの影響がゼロではなくて、むしろマイナスに働いている部分が大きいと思っていて、苦しい状況なのは変わらないと思うのですが。

それなのにこの発表をしていて、それで皆さんの血の滲むような努力と、テナントと皆でこの難局を乗り越えていきたいという気持ちが近づいてきて、涙が出そうになったのでこうやって深夜になって収録しています。

全てのショッピングセンターさんや、百貨店さんが丸井さんと同じような発表をするべきだとは全然思っていないのですが、1つ事例を示して、この歴史の教科書にも載りそうなこの新型コロナウイルスの危機の、小売の会社の対応の1つの姿を示したのではないかなと思っています。

感動してこのお話をご紹介させていただきました。

本当に丸井グループさんは素晴らしい会社ですし、何よりも経営陣の方、社員さんの皆様の人柄に、いつも心を温められています。

なので今後もこのリリースを見て丸井グループさんを非常に応援したいなと思いましたし、このように事業も、色々な活動をご一緒できて本当に素晴らしい環境をいただいているんだなと再実感した次第になっております。

もし、丸井グループさんと事業の機会や投資の機会があるような起業家やスタートアップの皆さんがこの私のチャンネルを聞いていただいている場合は、丸井グループさんはご一緒するに値する素晴らしい会社だと思いますし、1度はお話だけ聞いてみても絶対に損はしないですし、何か学びがあるような会社だと思いますので、ぜひそういった機会があれば参考にしてみてください。

ありがとうございました。

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