自動車業界の未来は、スマートフォンと同じ道を辿るかもしれない。

仕事の中で感じたこと
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あけましておめでとうございます。本年も皆さんにとって素晴らしい一年でありますように。

今年は週に1度ブログを更新することを一つの目標としています。頑張って継続していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

さて、毎年恒例のCESでどんどん新しい発表がされていますね。特に面白いなと思ったのは、SONYが自動車を発表したこと。

ソニーが自動車を作った! 最新モビリティ技術搭載 VISION-S…CES 2020で発表[写真差し替え] | レスポンス(Response.jp)

この間アメリカ滞在時にレンタカーをしたんですが、iPhoneをカーナビにBluetoothで接続すると、(それまで存在すら知らなかったんですが)iPhoneのCarPlayっていう機能が現れて、カーナビにiPhoneの機能を投影できました。つまりiPhoneのマップアプリとかYouTubeとかFacebook Messengerとか全部カーナビの画面で使えるようにできました。(凄すぎワロタ)

世界はもうそこまでConnectedしています。

ここから容易に想像できることが、車も数年以内にスマートフォンっぽくなると思っています。スマートフォンはなぜこれだけ発展したか?っていうと、ハードウェアとソフトウェアの提供元が別れたからだと思っています。


ハードウェア提供者(スマホ本体) → Samsung、SONY、SHARP、Huawei、Xiaomiなど
ソフトウェア提供者(OS) → Android(Google)

※ 両方やってるのがApple。Appleパない。でも世界シェアは圧倒的にAndroid。

車のスマート化・自動運転化が進む中で、おそらくそのOSだけを開発する会社が出てきます。そしてそのOSをインストールする車のハード部分だけを作るメーカーが出てきます。
たぶん家電製品側ではSONY、自動車メーカー側ではTOYOTAはそのOSポジションを絶対に狙いたいはず。だけどTeslaが最有力候補。
Teslaは既に自動車界においてスマートフォンでいうAppleの存在にはなった。Teslaはネットに繋がっているし、OSをバージョンアップすれば自動運転の機能をアップデートするような体験が既に実現している。
TeslaがOSだけ切り出して他の自動車にもインストールできるようにOSをオープン化する動きがあれば、Teslaは電気自動車のOSを完全に握れる事になり得る。そうすると、ハードウェアだけ提供する新興メーカー(スマホでいうSamsungやHuaweiのような)がスタートアップ的にどんどん出てきてハードウェアだけ格安で買えるっていう車が出てきそうだから、自動車業界が一気にプラダイムシフト起きそうだな、と。

10年後、10万円で買ったハードウェアとしての車に、TeslaのOSが無料でダウンロードされて街中で電気で動く自動運転車が走り回っている世界までは見えた。
マップや音楽や映像やメッセージアプリなんか全部個別アプリとしてインストール可能でまるで車型スマートフォンになる。ハードウェアが10万円でショボくても自動運転だから事故はゼロで安心に乗れる未来。これは確実に来そう。

FABRIC TOKYO社ももしかしたら数年後、新規事業として車のD2Cを行っているかもしれませんね。そんな想像をしてしまった、SONYの発表でした。