【起業のキッカケ】ごく普通の一般家庭出身だった僕が25歳で起業家になった理由を話そう。

マジメな話 仕事の中で感じたこと 個人メモ
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こんにちは。FABRIC TOKYOの森です。今日もレターいただいてますので、まずは読んでいきたいと思ってます。

”起業しようと思ったきっかけはなんですか?”

という質問をstand.fmでいただいてます。ありがとうございます。

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起業のキッカケ、よく聞かれるんですけども、今回せっかくレターいただいたんで、3つに分けて整理してみました。ぼくのように家族や周囲に起業家がいなかったり、学歴・職歴が無い人で起業したい人の参考になればと思います。

1つ目ですが、周囲とは違うことをしようと思ったという話ですね。

今だに記憶にうっすらあるのですが、幼稚園時代に母親に連れられてIQテストみたいなのを受けさせられたのを今でも覚えています。それで、成績なんですけど、ひどい結果だったんですよね。一緒に受けた友人の中で一番酷かったという記憶があります。そのときに自分が悟ったのが、自分は周囲よりも全然IQが低くて勉強ってできないんだなということです。自分は頭の良さでは周囲には勝てないということを、幼いながらも理解したという記憶があります。

両親や祖父母には期待されて育った方だと思うのですが、その後すくすく育って行っても、地元大学の付属中学校の受験も期待に沿えず落ちてしまいました。そういったこともあって、勉強で周囲と争うというのは自分にはやはり向いてないんじゃないかなって思ったんですね。勉強ができなけりゃじゃあスポーツは、というと、スポーツも運動神経がそんなに良くなくて。スポーツも他の人に比べて、全然成果が出せないと。(一応大学までバスケをやりましたがパッとする成績なんか残せず)

じゃあ果たして自分は何をして、周囲に比べ優れた部分を見つければ良いんだろう?思い返せば幼稚園の頃から今までずっとこの問いと向き合ってきた人生だったように思えます。

1つあったのが、コンピューターです。僕の親が元々コンピューターメーカーで働いていたこともあり、型落ちしたパソコン(小学生だった当時PC-98とWindows95)を僕の子供部屋に置いてくれていました。そのため当時としては一般より早く、パソコンを毎日使う機会を与えられていて、ゲームをやったりペイントソフトを使って遊んでいました。そして2000年頃でしたがインターネットを小学生時代から使える環境にありました。

それもあって、中学校の時には自分でかんたんなプログラミングを覚えて、Webサイトを作るのが趣味になったり、お小遣いを貯めて、パーツを買い集め、自分で自作PCを作るなどして当時は特異な中学生だったなと思います。当時はラーメンが大好物だったので、地元岡山のラーメン屋情報とBBSサイトや、好きだった漫画のキャラクターの情報サイトなんかを運営していました。

そしてもう1つが、高校時代に目覚めたファッションでした。当時アルバイトもやってなかったので買うことはそんなにできなかったのですが、学校の帰りに本屋に寄ってそこでファッション雑誌を全種類読み込んで(当然お金がないので買わずに立ち読み)夜遅くまで帰らず親に怒られる毎日でした。でもそれくらいファッションが好きで、いつか自分も着れるようになりたいなぁと思いながらファッション業界に憧れていました。

そうやって自分が周囲に比べても負けないことや頑張れることか、コンピューターとファッションだと若いながらも理解した記憶があります。周囲となんとか差別化して自分のアイデンティティを守ろうとしていた、若くて未熟なりに僕は日々そう意識してたんじゃないかなと今になって思います。

一応高校は地元でも割かし有名な進学校に通っていたのですが、そんな考え方だったので、勉強するのは早々にやめてしまったんですね。大学受験も頑張るのを途中で辞めました。勉強では当然、周りには勝てないと思っていたからです。とはいえまだやりたいこともあるわけじゃないし、考える時間はあった方が良いから大学は一応入っておいた方が良いと思ったので、大学に進学することにはします。ただ、大学選びも、勉強もなるべくせずに受かって、且つ学費が非常に安く、そして比較的カリキュラムとかのスケジュールも緩い、そして単位が取りやすく卒業しやすいという大学に進みたいと思い、授業料が安い国立大学で、比較的自由を得やすい国立大学である、香川大学(理系脳なので工学部)に入学したわけです。

今考えるとなんて意識の低い学生なんだと思いますね(笑)ただ、僕が当時思っていたのは、やはり勉強では絶対周囲には勝負できないと考えていたので、自由な時間が手に入って、その空いた時間で他の人と差別化できることをやろうということだったんです。

補足ですが、高校時代に一つ成功体験がありました。少し、一日単位で雇ってもらえるティッシュ配りのバイトをやってたんですね。英会話スクールのティッシュ配りでした。それで岡山駅前でティッシュ配りをせっせと数時間するわけですが、自分よりも学校の成績がいい友達とかとも一緒にバイト入ってたんですけども、僕が一番早くたくさん配れたんです。たくさん配れてそのコツを周囲に共有したりすると、英会話スクールの社員さんにすごく褒められたりとかして。「あれ?自分って勉強できないけど、ティッシュ配りめっちゃうまいじゃん」みたいな感じで。もしかしたら勉強できないけど、仕事したら他よりもうまくできるのかもという事に気づけた瞬間でした。それは結構覚えている1つの自分のマインドセットを形作った1つのエピソードなんじゃないかなって思っています。

起業したきっかけの2つ目なんですけれども、自分が憧れてた人たちがみんな独立してたっていうことがあります。

大学時代だったんですけれども、当時僕が好きだったことが3つあって、1つがファッション、2つ目が映画、3つ目が音楽でした。

ファッション、映画、音楽の1つ1つの作品も当然好きなのですが、その作品を作った人にすごい興味がありました。色々僕なりにですね調べてみたら、みんなその人たち独立しているということがわかりました。有名なファッションブランドをやっている人はファッションブランドの創業者である場合が多い。映画も、ぼくは今も昔もスターウォーズがすごく好きなんですが、ジョージ・ルーカスという監督が作ったのがスターウォーズで、ルーカスフィルムという会社を設立して、独立していました。音楽はというと、ミュージシャン・バンドマンたちっていうのは会社員ではなく、自分たちが音楽で生きていくために、どんどん作品をリリースしていき、レコード会社はそれをサポートする形です。

このようにして、僕が憧れてた3つのことの裏側にいる人たちっていうのは独立していたため、単純な発想ですが、僕もこういう人たちみたいになるには独立する必要があるんだなと、当時思った記憶があります。

最後の3つ目です。

そうは言っても、独立するってすごい怖かったわけです。経験をしたことがないことだし、家族にも起業家はいないわけです。ただ、最後は自分のバックパッカー経験が勇気をくれました。

大学時代にぼくはバックパッカー、いろいろな国に行きました。それこそ世界の大都市から、発展途上国にも行きました。そのバックパッカーの経験から、日本人って世界中で一番恵まれている国民だなと気づいたんです。途上国では大学卒でも月収1万円〜数万円前半くらいしかない国ってたくさんあるってことを知りました。それなのに日本であれば同じ金額というのはアルバイト1日で稼ぐことができます。

この事実を知って、起業は金銭的リスクがあるイメージかもしれないですが、その時から、僕にとっては起業がリスクに感じなくなりました。

僕が強く影響を受けた、タリーズジャパンの創業者の松田公太さんの書籍で「全ては一杯のコーヒーから」という本があるんですけれども、この本にもこの本にも同じようなことが書いてありました。松田公太さんはサラリーマンを辞めて、起業してタリーズのカフェをオープンすることになるのですが、オープンの際に借金をするシーンが出てきます。その時に彼が書いてたのが、タリーズを起業して失敗して借金を背負っても、アルバイトすれば日本なら時間をかければ返済できるっていうことが当時計算できた、といったことが書いてありました。あ〜まさにそうだなぁと僕も思って勇気が湧き上がってきました。日本に生まれただけで儲けもんだなって思い、逆に挑戦しないほうが、リスク云々よりも、後々の人生で後悔するんじゃないかと思ったわけですね。

だから僕は起業しました。

以上のように、今日は3つ、起業のきっかけをご紹介させていただきました。

1つ目はですね、周囲とは違うことをやろうと思いつづけているということ。2つ目は、憧れていた人がみんな独立していたこと。3つ目はですね、日本で生まれたからこそ、挑戦しないと後悔するんじゃないかバックパッカー経験を通じて感じたこと。

ぜひ、ぼくのように家族や周囲に起業家がいなかったり、学歴・職歴が無い人で起業したい人の参考になればと思います。